ヨガの基礎知識

 

ヨガの歴史は古く、4000年~5000年と言われています。発祥地はインドであり、色々な思想や哲学、宗教観などが互いに影響しあいながら、次第に体系だった修行法としてヨガが生まれました。

 

ヨガにはそれぞれのスタイルを持つ、いくつかの流派や種類があります。さらに一つの流派の中にもまた多くの流派が混在し、実際には無数の流派があるばかりか、先生の数だけスタイルがあるとも言われています。

 

その中で代表的なものをあげると、瞑想を中心とする「ラージャ・ヨガ」、肉体的鍛錬を中心とする「ハタ・ヨガ」、信仰・愛・献身を中心とする「バクティ・ヨガ」、哲学的、知による識別や観察を中心とする「ジュニャーナ・ヨガ」、無私による日常の行いを中心とする「カルマ・ヨガ」、聖音を唱えることを中心とする「マントラ・ヨガ」などがあります。

 

これらはそれぞれが独立しているのではなく、実際にはいくつかの流派にまたがった形で存在することが多いようです。

 

また、ヨガを実践していく時には、8つの段階的な部門があるとされており、精神的な心構えのようなものから実際的な体操的なもの、さらにスピリチュアル的な悟りの境地に至るまでの部門です。

 

1.禁戒(ヤマ)、2.勧戒(ニヤマ)、3.体位法(アーサナ)、4.呼吸法(プラーナヤーマ)、5.感覚制御(プラティヤーハーラ)、そして、あらゆる感覚を自分でコントロールする6.精神集中(ダーラナ)、7.瞑想(ディヤーナ)、8.三昧(サマーディ)があります。